I don’t need INFINITY

先日飲み会でY君から、
「地球は広いと思いますか狭いと思いますか」
と尋ねられて、
10秒だけ迷って「狭い」と答えた。

だってさ
行きたいと思ったらどこでもいけるから。
地球上ならな。

でも本当に行きたいところなんてそんなにはない。

おれらはおれらの可能性を自分でまとめて小さくしてしまった。
でもそれは選択の結果であって、決していけないことではなかった。
無限の可能性なんてもんは、何も書かれてない白紙の紙と同じだ。
誰がそんなもん読みたがるかよ。
120ページまで読んで白紙の本があったとしたら、あんた怒るだろ。
そんなもん乱丁だ、乱丁。返品だ。
そんなもんはもう、いらんのだ。
何かになれたかもしれない人生なんてもんは、
三十男には必要ない。

物語は物語であることをやめてはいけない。
おれはおれの可能性をこれからもせばめていくだろう。
選んでいくことがすべてだから。

どこにでも行きたいところにいけるけど、行かない。
全部の道に進めるけど、行かない。
いつ死んでも後悔しなくていいように、あのとき選んだ道を毎日毎日生きていくことにします。