「もたれあってイチャイチャかぁ・・・いいよなぁ」(黒田硫黄「茄子」より)

農家を営む久間の下に、未成年のカップルがやってくる。家出し好きなことを続けていこうと願う少年と、そのくびきから逃れ大人の世界に足を踏み入れることを決意する少女。少女は少年の下を去り、いきり立つ少年に久間は言う。「絶望だなんだのゴタクならべるな。考えるのが面倒クセえだけじゃねえか。もたれあってイチャイチャしやがって」。
だが久間は、ふたりが去った後しみじみと言う。それがこのセリフ。

なんでしょうかね。それまでいい「オトナ」の代表だった久間が、いきなり見せる羨望の表情、田舎で1人農業を営む孤独が少しだけにじみでた、「オトナ」の愚痴だね。